今日、長女と次女のインフルエンザ予防接種2回目のため、実母を乗せて隣町の病院まで行って参りました。
実母も「予防接種しようかな」と言っていたのに、結局しませんでした。
今回、長女は全く泣かず。
次女は大暴れでしたけど。
比較的、スムーズに終わることができました。
さて、その帰り道。
あまり人通りも車通りもない、舗装済農道を選んで帰っていたのですが。
あるT字路まで来た時、よたよたの犬に出くわしました。
成犬で、柴犬系の雑種のようで、よたよた、よたよた。
後ろ足がもつれて尻餅をつき。
立ち上がったら、今度は支えきれずに前足が横倒しに。
それでも、ゆらりと立ち上がって、よたよた、よたよた。
道路の中央にいるので、そのまま止まったのですが。
私の車が止まったのを見て、犬は車に寄って来たんです。
とっても可愛い顔立ちの犬でした。
でも、極端に痩せ細ってる。
どこぞの飼い犬みたいで、赤い首輪をして、ピースマークみたいな絵が描かれてあるベストを着ておりました。
…ちなみに、私は犬が苦手です。
昔、成犬に噛まれたことがあるからです。
それ以来、実家の犬ですら怖くなってしまい、散歩も連れていくことのできなくなってしまった女です。
実家の犬は、そのまま亡くなってしまいました。
とっても後悔しています。
…それでも、犬が苦手なことには変わりはなく。
その時も、
『通り過ぎてこのまま帰ろうかな、どうしようかな』
とうっすら考えあぐねておりました。
とりあえず、そのまま道の中で車を止めておくと邪魔になってしまうので、車をゆっくり動かし、T字路でぶつかった先を右手に曲がって、道の端に車を一時ストップさせました。
実母が、
「ちょっと…あのワンコは可哀相だわ…何日も彷徨ってる姿してるもの…お腹、相当空いてると思うわ…」
と言い、私も同じことを思っていたもんで、
「そういえば車の中に(次女の名)用の乾パンとかやわらかケーキとか煎餅があるよ。私、ちょっくら行ってあげてくる!」
って、ガサゴソ漁って車から飛び出しました。
犬は、よたよたしながら、それでも私たちと反対側、T字路の左手に進んでいました。
大きい道路の真ん中にいて、危ないの。
私は追いかけて行って、乾パン等を見せて、路肩ブロックの内側(歩行者用)に犬を招き入れました。
犬、路肩ブロックを乗り越えることもできないの。
で、私を見上げてる。
『持とうかな、どうしようかな、でも、噛まれたくないしな…』
と思っていると、犬、路肩ブロックのところで前のめりに倒れて、頭部から倒れる!
アッ!!
と思って…もう、こんな自分が嫌だな、と心底思った。
でもそれで何とか犬は路肩ブロックの内側に入ることができた。
遠くから実母が、
「道路の上に乾パンとか置きな~」
とか言っていたので、そうする。
でも、犬、今にも倒れそうになるのか、地面に顔を下ろすにもバランスが取れない。
『…昔、噛まれた時には、手で餌をやろうとして手ごと噛まれたな…』
そう、思ったけれども。
ええい!と、やわらかケーキを手で持って、犬の顔に近づけてみる。
そしたら。
犬、ちゃんと端からくわえて、はぐはぐ食べ始めた!!
良かった~~~。
あの犬は賢いワンコだ。
もうそれ以上は食べるものがなかったので、犬がまだ口に持っている間に、私は車に戻って、車を発進させた。
警察に連絡したほうがいいのかと思ったんですけど。
あの犬は確かに飼い犬っぽかったんですけど、飼い主が探してくれていて、見つかって大団円!!ならいいのですけど…。
もし、飼い主がわざわざ、あの犬を置いていったのだとしたら?
警察に連絡して、もし後者だったとしたら、保健所で殺されてしまう。
でも、我が家で飼うこともできない。
犬が苦手な私が犬を飼う、なんてどうしてできよう?
なら、食べ物なんて与えるなよ…とおっしゃる方もおられるでしょう。
でもこういうことって…正解がどれだか分からない。
そこによたよたしている犬がいるから、期待を与えてしまうリスクを承知で食べ物を与えるのか。
その犬、自分が飼えないんだったら、期待を持たせず餓死さえ承知で素通りしたほうがいいのか。
一体、どれが正解?
とにかく一目散に実家に戻って、実母が実父に報告した。
この実父、とにかく弱っている動物を放ってはおけない性格。前にも怪我をしたハクビシンを連れ帰ってきたこともあるし、死んでいたタヌキや猫等を実家の庭に埋めてあげたことも数知れず。
その実父、話を聞いてすぐ、
「どこで見た!?」
と、外作業を中断して、トラックへ向かう。 で、
「お前も来い」
と、私を呼ぶ。
「その犬、連れてくるから」
って。
正直…
エ゛ッ!!
と思った。
実父と2人で行く、ということは…
私が、あの犬を抱えなくてはならない。
汚れたりするのは全く構わないんですけど…
噛まれるかも知れない危険が…
でも、
ええい!!
と、トラックに飛び乗る。
実母から渡された、あの犬に食べさせるためのパンもたくさん持って。
まぁ、いいや。噛まれても。
あの犬、随分弱っていたし、例え噛まれても大したことなかろう。
そう思って、腹を括った。
…そして…元来た道へ戻ってはみたものの…。
あの犬はいない。
煎餅は固かったのか、食べずに置いてあった。
辺りを見回してみても、
「ワンコーーー」
と呼んでみても、あの犬はいない。
一通り歩いて付近を探してみて、それからトラックに乗って四方八方探してみても、あの犬の姿はなかった。
随分よたよたしていたので、そんなに遠くまでは行けないだろう、と思って。
この地点で犬と別れて、実家に戻って報告して、またこの地点に戻って…その間、約10分。
そんな時間で、到底遠くまで行けるものではなかった。
ということは…。
誰かに、救われたのだろうか。
…そうあってもらいたい。
実は昔、実家で飼っていた犬。
あの犬と同じ、柴犬系の雑種だったんです。
どうしても重ねてしまう。
最初っから、実家に連れて帰れば良かったのだろうか。
でも私の車は軽自動車。
既に、4人が乗っていて。
犬を乗せるスペースなんて…どこにも…。
なんて。
それが、言い訳ってやつか。
多分、私が実家に連れて行ったとしても…。
実父が見つけて、連れて帰ったとしても…。
飼い主を探して、もし見つからなかったり…最悪、見つかっても引き取りを断られたりしても…あの犬、私の実家で飼われていたと思う。
タッチの差だったのだろうか。
でも、もし今、誰かと一緒だとするならば…。
救われていてもらいたい。
間違っても。
保健所に連れて行かれないでほしい。
そうでないと…。
結局、私、また後悔することになってしまう…。

あの犬の幸せを、願います。
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